有機野菜を毎日の暮らしに取り入れて、健康な食生活をサポートしていくようになると、食卓にのぼるあらゆる食べものの、その産地や生産方法、添加物の有無などに注意が向くようになります。
それと同時に、有機野菜を栽培している生産者への感謝の気持ちも自然にわいてくるようになりますね。
昔から私たち日本人は「お百姓さんが一生懸命育ててくれたお米だから、ひと粒残さずいただかないと罰が当たる」といわれて育ってきたものです。
飽食時代、世界各地の美味が居ながらにして口にできるグルメ三昧の時代を経験してきて、そうしたありがたみをどこかに忘れてきたように思われてなりません。
あなたは「身土不二」という言葉をご存知でしょうか?これは、土と身体は一体であるという中国の思想を表した言葉で、「自分の生きる土地から、その季節に収穫したものを食べる」という食の原則にもなっています。
では、この「土」の範囲はいったいどれくらいなのでしょう?一説によると、四里四方だとか。
これは、人間が自分の足で一日に歩き回って食べものを得られる範囲と考えられるのだそうです。
ところが現代人は、それこそ世界中から食材を集めています。
オーガニック食品も、海外からの輸入物がたくさんあります。視点を変えてみると、環境保全のオーガニックなのに、それを輸送してくるエネルギーのことなどを考えると、果たして、環境運動になっているのだろうか?という疑問だって、でてくるかもしれません。
有機野菜をきっかけに、個人の食から地球全体のことまで、こうしてさまざまに思いを巡らすようになるだけでも、一歩前進だと思いませんか?ただ、自然と真摯に取り組み、無農薬で安心できる作物栽培を行なっている生産者の苦労に対して、感謝の気持ちを忘れずに持ちたいものです。
また、オーガニック食品を購入するということは、その美味しさに魅かれて、あるいは自分たちの健康にいいから、というのはもちろんですが、こうした生産者を応援すること、サポートしていくことにつながっているということも理解しておきたいですね。